年末年始の医療崩壊を防ぐためのお願い 助かる命を助けるための那覇市医師会からの提言(新型コロナウイルス感染症)

  1. 年末年始の医療崩壊を防ぐためのお願い 助かる命を助けるための那覇市医師会からの提言(新型コロナウイルス感染症)

最終更新日:2020年12月23日

年末年始の医療崩壊を防ぐためのお願い
助かる命を助けるための那覇市医師会からの提言

(新型コロナウイルス感染症)

 県内での新型コロナウイルス感染症の新規感染者は減少する傾向にあります。
 これは市民・県民のご協力によるもので、心より感謝申し上げます。
 しかし、まだ予断を許さない状況が続いています。医療現場では新型コロナ病床のみならず一般病床も満床に近く余裕はありません。新型コロナ感染者の急増や施設でのクラスター発生が起こると医療崩壊をきたす可能性も出てくる状況です。逼迫する医療現場を守るため、又、最前線でコロナウイルス感染症と戦っている医療者を守るためにも、今一度市民県民の皆様一人一人の行動がとても重要となります。
 医療が崩壊しますと、新型コロナウイルス感染症以外の救急受入れが出来ず、助かる命も助からないことになります。
 12月14日に玉城知事が発表した「年末年始の緊急特別対策」を遵守するとともに、今一度、感染拡大防止策の徹底を市民・県民の皆様に次の5つの行動を希望します。

① 不要不急の外出自粛をしましょう。

② 常にマスク着用・手指消毒・換気を行いましょう。

③ 3密(密閉・密集・密接)を回避しましょう。

④ 会食は少人数で2時間以内、感染対策が整ったお店を選びましょう。

⑤ 新年のあいさつは電話、メール、年賀状等で行い、訪問はなるべく遠慮しましょう。


 新型コロナ感染症は今や誰に感染してもおかしくありません。市中感染症です。コロナに感染した人を差別してはいけません。私たちはお互いにいたわり合ってこの難局を乗り切らなくてはなりません。どの様な苦難にも打ち勝つのは人の英知と心の団結です。那覇市医師会はそう信じています。

 2011年東日本大震災の時には私たちは「絆」という言葉で心を一つにしてあの難局に立ち向かいました。今、世界を取り巻くコロナ禍の中、私たちはもう一度心の団結を高める必要があります。
 私たちは、自分のためではなく、他の誰かのため、あるいは地球のために自分たちに何が出来るかを考えなくてはなりません。
 コロナに打ち勝つのは私たちの美しい心の団結なのです。那覇市医師会はそう信じて皆さんと一緒に歩んでまいります。

 

 


令和2年12月23日

一般社団法人 那覇市医師会
会長 山城 千秋